SEMINAR・EVENT

セミナー・イベント

ユーザー会情報

ユーザー講演内容概略

会社名

三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 メカトロニクス技術部 機械動力学グループ

ご講演者

高村 一輝様

講演タイトル

RecurDyn-Python連成による遮断器機構解析と設計パラメータ最適化

講演内容概略

大形で部品点数が多く、遮断時に強い電磁反発力が生じる気中遮断器において、CAEモデルと実機との乖離は依然として課題であり、モデル精度の向上と予測性の強化が求められている。今回、RecurDynを活用して数百以上の設計パラメータから成る高自由度な遮断器機構のパラメトリックモデルを構築し、独自開発のPython関数と連成させることで、感度分析・ばらつき分析・最適化を自動実行可能な解析基盤を構築した。これにより、事前実機計測項目の最小化や遮断性能の高精度推定を実現した。本講演では、これらの解析手法と自動化フローについて紹介する。





大学校名

東京国立博物館 学芸研究部

ご講演者

保存科学課長 和田 浩様

講演タイトル

VR環境で走行した車両の振動シミュレーションに関する基礎的研究

講演内容概略

文化財輸送時の振動を、実測の再現性・コストの課題を回避しつつ予測するため、現実に近いVR走行環境を構築し車両上の振動分布を可視化した。OpenStreetMapと東京都デジタルツインをRoadRunnerで路面化しUnreal Engineに実装、Lixel L2 Proのスキャンで景観を高精度化。 走行ログをRecurDyn車両モデルに入力し、バンプ通過時の荷台加速度を評価。
VR構築→走行→ログ取得→機構解析→振動計測の枠組みを確立した。
今後は運転最適化、経路別可視化、リスク予測、連成・リアルタイム化に取り組む。





会社名

株式会社東芝 総合研究所 先端デバイスR&Dセンター 機械・システム研究部

ご講演者

スペシャリスト 石川 美里様

講演タイトル

MTT3Dを用いた電極など特殊シート向け集積技術の基礎検討事例の紹介

講演内容概略

従来の紙搬送で用いられる集積技術を、電極などの特殊シートに適用できるか検討している。 シート状電極を高速に集積できれば、コスト削減などの利点が期待されるが、シートのダメージを抑えることが特に重要となる。紙に比べて数倍重く、曲げ剛性が低いなど、対象シートの物性が異なるため、集積機構の設計条件をそのまま適用することはできない。そこで、シートの挙動を解析および実験により検証し、シートパラメータとダメージの関係を把握することで、ダメージレス集積の実現を目指している。 本発表では、RecurDyn MTT3Dを用いて特殊シートのダメージ(衝突速度)を評価するための解析を行った事例を紹介する。





大学校名

法政大学 理工学部機械工学科

ご講演者

教授 相原 建人様

講演タイトル

連続可変剛性動吸振器の開発と性能解析

講演内容概略

自動車産業においては省燃費化の要求に応えるため、エンジンの小型化が進んでいる。 小型化には少気筒化が有効であるが、少気筒化によりトルク変動が大きくなり、NV性能の悪化につながる可能性がある。エンジンからのトルク変動周波数は回転数に応じて変化するため、従来のダイナミックダンパでは広い回転数領域において制振効果を発揮することができない。そこで入力回転数に応じて剛性が連続的に変化することで固有振動数が加振振動数に追従する連続可変剛性動吸振器(VDD)が株式会社エクセディにより開発された。本講演ではRecurDynによる解析と実験により、VDDが広い回転数領域で高い制振性能を有することを示す。なお本研究は株式会社エクセディと法政大学との共同研究によるものである。





会社名

ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン株式会社 技術部

ご講演者

主任 村越 勇一様

講演タイトル

チェーンシステムのテンショナアームオイル孔がアーム本体へ及ぼす影響調査

講演内容概略

エンジンタイミングチェーンシステムにおいて、チェーンアームのオイル孔が、アーム本体へ及ぼす影響を、RecurDynを用いて調査した。エンジン運転時のタイミングチェーンシステムをRecurDynでフルモデル化するのは、油圧テンショナ挙動などの再現が困難であるため、対象とするチェーンシステムを簡素化して、オイル孔がチェーンアームへ及ぼす影響を調査した。その結果、オイル孔のチェーンアームへの影響および オイル孔有無でのチェーン挙動の差異などの現象考察に活用できることが確認できた。




パートナー講演内容概略

会社名

プロメテック・ソフトウェア株式会社 海外事業部

ご講演者

テクニカルマネージャー 藤枝 忠臣様

講演タイトル

「Particleworks」と「RecurDyn」を用いた最新連成解析事例の紹介

講演内容概略

本プレゼンテーションでは、粒子法ベースのCFDソフトウェアである「Particleworks」と、「RecurDyn」を用いたマルチフィジックス解析の事例を紹介する。事例として、ターボチャージャー解析における熱-流体-構造連成解析、ベアリング・グリス解析における流体-機構連成解析、ブレーキ冷却における熱-流体-構造連成解析を取り上げる。これらの解析事例より、「Particleworks」と「RecurDyn」を用いた連成解析は、工学的に重要な問題解決に有効であることが確認できる。




ファンクションベイテクニカルセッション内容概略

発表者

FunctionBay, Inc. Head of Sales at Business Group Donghyup Shin

発表タイトル

RecurDyn's Value in CAE: Staying Independent and Staying Ahead

発表内容概略

This presentation reviews the unique and unmatched value that RecurDyn, as an independent software, provides to customers today and in the future, and discusses the direction RecurDyn should pursue based on this value and its future potential.





発表者

ファンクションベイ株式会社 技術部 主任 山脇 憲吾

発表タイトル

V2026新機能紹介

発表内容概略

V2026における新機能を紹介する。接触ではGeo接触に新たな剛性入力タイプ、単純形状接触に接触点追加オプション、接触剛性計算ツールが追加された。 また、Rマップの機能向上、パラメーターシート出力、定義済みパラメーター値/パラメトリックポイント、パラメトリックマーカー、積分器の最小の時間刻みといった標準機能の向上に加え、MFBDでは結果アニメーション一時停止中の節点結果取得、Durabilityの複数の結果を組合せた疲労解析など各種ツールキットにおいて様々な機能が実装される。本セッションでは V2026の主要な新機能について事例を交えて紹介する。





発表者

ファンクションベイ株式会社 技術部 上級技術者 松木 和宏

発表タイトル

Geo接触の特徴と活用術

発表内容概略

RecurDynの強力な接触機能の中核を成すGeo接触は、剛体・弾性体の両方に対応し、摩擦熱や接触面圧の計算にも対応する、従来の機構解析の接触要素から進化し続けている接触である。 ここではGeo接触の機能および特徴を説明し、事例を用いてGeo接触の活用方法を紹介する。





発表者

ファンクションベイ株式会社 技術部 技術部長 中山 史生

発表タイトル

RecurDynによるディスクブレーキの機構―熱連成解析

発表内容概略

機構解析・伝熱解析を組み合わせた事例として、自動車のディスクブレーキを取り上げる。 ディスクブレーキは摩擦によって減速するシステムであるが、長時間の使用によって部品が高温になり、フェードやベーパーロックといった現象を引き起こすことが知られている。こうした性能低下を事前に予測するには、実機試験だけでなくシミュレーションの活用が効果的である。本講演では、RecurDynを用いた機構と熱の連成解析により、ある運転条件下での温度変化や制動特性を再現し、実験結果と比較した事例を紹介する。


*一部講演については、講演資料の配布はございません。
*内容が変更となる場合がございます。