標準機能
Professional
RecurDyn/Professional(標準機能)は、Modeler(プリポスト)、Solver(ソルバー)、ProcessNet(カスタマイズ)、Post(スタンドアローンポスト)の4つのモジュールで構成されています。
Modeler
プリポスト
直観的で使いやすい操作環境
Windows完全準拠、日本語メニュー化、分かり易いアイコンなどで、親しみやすい環境を提供しており、機構モデル作成、機構要素定義、計算結果のアニメーションやプロット表示などを快適に実行できます。機構モデル作成には、Parasolidカーネルを採用しており、円の中心やボックスの頂点、エッジをマウスピックすることで座標認識するSnap to Geometry機能などジオメトリーベースの直観的な操作性を有しています。また、ユーザー独自の各種パラメーター値(ノウハウ値)をあらかじめデフォルト値に設定する機能や、CADライクなアセンブリー構造でのモデルデータ管理など、ユーザー視点での使いやすい操作環境を提供しています。
高速計算かつ豊富な接触要素
のタイプをサポート
RecurDynは、インポートしたCAD形状のパーツとパーツを選択するだけで、容易に接触を定義することができ、高度な接触判定によって高速な接触計算が可能です。
汎用接触の中のGeo接触は、剛体にも弾性体にも同じパラメーターを使用して定義することが可能です。
また、特定の形状に対しては、豊富な専用接触が用意されており、専用接触を使用することによって、球形状を完全な真球と表現するなど、高い精度を維持しながら高速に解析することが可能です。
- 3D汎用接触
-
・ソリッド(または面)対 ソリッド(または面) ・ソリッド(または面)対 球 ・ソリッド(または面)対 円筒 ・ソリッド(または面)対 カーブ ・球 対 UV面(関数補間面) ・球 対 カーブ ・カーブ 対 カーブ
Geo接触では以下の接触にも対応
・剛体 対 剛体 ・剛体 対 弾性体 ・弾性体 対 弾性体 ・剛体または弾性体 対 剛体球 ・剛体または弾性体 対 剛体円筒 ・剛体または弾性体 対 弾性カーブ ・剛体球 対 弾性カーブ ・弾性カーブ 対 弾性カーブ
- 3D専用接触
-
・球 対 球(内・外側) ・球 対 円筒(内・外側) ・球 対 ボックス(内・外側) ・球 対 トーラス(内・外側) ・円筒(内・外側) 対 円筒 ・円錐(内・外側) 対 円錐 ・回転円弧 対 球 ・押出円弧 対 球 ・円錐(内・外側) 対 球 ・円錐(外側) 対 円筒 ・ボックス(外側) 対 円筒 ・円筒(内側) 対 トーラス
- 2D接触
-
・カーブ 対 カーブ ・円 対 カーブ ・円 対 円 ・カム 対 円 ・カム 対 直線
- 弾性体はF-Flex, R-Flexが必要
- 各接触力計算点から接触力のベクトルを表示することが可能
- スムーズ接触により、曲面接触において滑らかな接触力を得ることが可能(Geo接触)
- 接触面圧表示が可能(Geo接触)
【Geo接触 接触点からの接触力ベクトル、数値表示】
【Geo接触 スムーズ接触機能】
RecurDyn Post:スタンドアローンポスト
RecurDyn PostはRecurDynから独立したスタンドアローンのグラフ機能です。RecurDynのプロッターよりも大容量の結果データでのカーブ描画やデータ処理に適しています。
・高速にデータを扱うためのファイル形式変換
・データ比較機能
・スクリプトでの結果処理(C#)
・プレビューモード
・データエディター
Solver
ソルバー
組立解析、静的つりあい解析、キネマティック解析、ダイナミック(動力学)解析などの標準的な機構解析の機能が用意されています
リカーシブ定式化による最高の計算効率
ソルバーのアルゴリズムには、運動方程式定式化手法には相対座標系+完全RecursiveFormulation(リカーシブ定式化)、積分手法にはIMG-Alphaをベースとした手法を採用しています。
運動方程式定式化手法のベースとなる相対座標系(速度変換法)は全体座標系と比べ非常に単純な運動方程式で済みます。但し、単に相対座標系を使うことではRecurDynのパフォーマンスは出ません。完全なリカーシブ定式化を加えることによって、最高の計算効率Order(N)を実現します。
MFBDソルバー
マルチボディダイナミクス(Multi Body Dynamics)ソフトウェアのソルバーはMBDソルバーと呼ばれますが、RecurDynのソルバーは定式化のレベルで有限要素法が統合されているので、MFBD(Multi Flexible Body Dynamics)ソルバーと呼ばれます。
MBDソルバーに有限要素法を外付けしたのではなく、定式化において土台から有限要素法を統合することで、剛体と弾性体の扱いに一貫性を持たせることができ、剛体同士、弾性体同士のみならず、剛体・弾性体間でも任意箇所での接触を含めた様々な機構要素の定義、計算が可能になります。
ProcessNet
カスタマイズ
RecurDynの操作(モデリング、ポスト処理)をカスタマイズや自動化するためのマクロ機能です。
VB、C#、Pythonを使用して、RecurDynのGUIに新たなリボンメニューやダイアログを作成し、ユーザー独自のカスタマイズ環境の構築が可能です。
対応プロダクト
Professional, F-Flex, Mesher, R-Flex, RFlexGen, Durability, MTT2D/3D,R2R2D,TrackHM/LM, Chain, Belt, MMS, Control, Tire, SPI Pw+Gw, SPI EDEM, Linked Assembly