最新バージョン情報
What’s new in V9R5
RecurDyn V9R5が、2021年11月にリリースされました。主な新機能をご紹介します。
RecurDyn/Vibration Shape
RecurDyn/Vibration ShapeはF-FlexやR-Flexのダイナミック解析の結果を使用するポスト処理ツールで、ダイナミック解析の結果から解析時間範囲を指定し、周波数領域での弾性変形を確認するツールです。指定した周波数の弾性変形をアニメーションで表示することも可能です。
F-FlexやR-Flexのダイナミック解析の結果
(時間領域の計算閣下)
Vibration Shapeでの計算結果
(周波数領域の弾性変形を計算)

指定した周波数での弾性体の変形をアニメーションで確認
【主な機能】
- 解析機能
弾性体ボディのパッチセットと解析時間の範囲を指定し、FFTを使用して弾性変形の周波数成分を計算します。 - アニメーション表示機能
ユーザーが指定した周波数の弾性変形をアニメーションで表示します。
テキスト形式RecurDynモデルファイル
テキストフォーマット(XML形式)のRecurDynモデルファイル(*.rdx)が追加されました。RecurDynを使用することなくモデルファイルの内容をテキストエディターで確認・編集可能です。編集したファイルはRecurDynにインポートして使用できます。


DOE
設計パラメータースタディ
設計パラメータースタディの機能が大幅に改良されました。従来バージョンに比べ、設計変数が詳細に設定できるようになり、性能評価値にはProcessNetでカスタマイズした結果を使用することが可能です。また、実験計画法には以下の6つのメソッドを使用することができます。
- ・ Full Factorial Design (完全実施要因計画)
- ・ 2 Level Full Factorial Design (2レベル完全実施要因計画)
- ・ 2 Level Plackett-Burman Design (2レベルプラケットバーマン)
- ・ Central Composite Design (中心複合)
- ・ Box-Behnken Design (ボックスベンケン)
- ・ Latin-Hypercube Sampling (ラテン超方格サンプリング)

ProcessNet Python
ProcessNet開発環境としてPythonがサポートされ、Pythonの持つ様々なライブラリーをProcessNetで利用可能になりました。
ProcessNet(Python)ではPythonのスクリプトファイルを使用し、RecurDynの操作の自動化やカスタマイズしたUIの作成、機能を拡張するツールの開発が可能です。
また、PythonスクリプトファイルはDOEの性能評価値に指定することも可能です。
※Pythonおよび統合開発環境(IDE)は別途インストールが必要です。

ボディとグループの無効化
ボディとグループを無効化することが可能になりました。ボディやグループを無効にすることにより、ボディやグループを削除せずに機構解析モデルの計算から除外することが可能です。
R-Flex RFI
ファイル最適化機能の向上
R-Flex入力ファイル(RFIファイル)について、情報を保存する節点を指定する機能が追加されました。RFIファイル内のメッシュ情報を特定の節点とその節点が属する要素のみに限定することで、RFIファイル容量が削減され、結果アニメーションの表示速度を向上させることが可能になります。

その他の新機能
- Professional
運動エネルギーの出力
Cモーショングループの作動条件(ON/OFF切り替え)
剛体ボディに定義した接触面圧の計算結果エクスポート
- MTT2D/3D
イベントセンサーにおける複数のセンシングマーカー設定
- Gear KS
複数のアクションギア作成機能
Z14ファイルの対応
接触面圧、滑り速度、PV値の出力
- SPI
流体のサーフェス表示
Cモーショングループの作動条件(ON/OFF切り替え、左上:作動信号、左下:従動側角速度)
イベントセンサーにおける複数のセンシングマーカー設定

複数のアクションギア作成機能
流体のサーフェス表示